【蛍撮影マニュアル】一眼レフカメラでホタルを撮影するには?

ジブリの火垂るの墓のワンシーンで有名なホタルは、昔夜になるとよく飛んでいたという話はよく聞きますが、ほとんど見かけないような気がします。

  • ホタルってどこで見られるの??
  • 蛍が見れる時期っていつ?
  • 一眼レフを買ったけど、蛍を撮ることはできるの?

ホタルを撮影するにも肝心のホタルがあまり飛んでいなければ、設定を学んでもあまり効果的ではありません。

  • 全然飛んでいなくて撮れなかった・・・
  • 田舎の川辺に行けばどこにでも見れると思ったけどいなかった・・・

という事態を避けるためにも、まずはホタルの生態や生息地を学んでいきましょう。

この記事ではホタルの撮影方法はもちろん、ホタルの生態や撮影にあたってのマナー・注意事項についてわかりやすく解説していきます。

ISO 1600 SS 30 F1.8 50mm

蛍を撮影する際に必要なもの

  • 一眼レフカメラ
  • 三脚
  • レリーズシャッター

スマートフォンでの撮影はできませんのでご注意ください…

撮影手順

  • ピントが合っているかわからなかったり、狙った画角かわからない場合は
    ISO感度をMAXまで上げてシャッタースピードを早くし、撮影⇨確認を繰り返そう!
  • 設定を決めていこう!
  • シャッタースピードは30秒ほど
  • F値は1.8~4.0
  • ISOは明るさを見ながら800〜1600に調整(ISO感度で明るさを調整)

注意点

  • フラッシュは絶対に使わない!
  • ライトを茂みに照らさない!



蛍を撮影する上で絶対に守ってほしいマナー

蛍が生息している地域では、環境を守っていくために地域住民の方々が努力されています。

蛍はものすごくデリケートな生き物で、ちょっとした環境の変化で数が減ってしまうので以下の点に注意してください。

  • カメラ・スマートフォンなどのフラッシュを使わない
  • カメラのランプもNG(セルフタイマーなど)
  • ライトで辺りを照らさない
  • 虫除けスプレーを使わず長袖長ズボンで身を守ろう
  • 蛍を捕まえず優しく扱いましょう

写真撮影の際、必ずフラッシュはオフにしましょう!

意外とフラッシュを使って撮影する初心者の方がいらっしゃいます。

強い光を浴びるとホタルは繊細なので飛ばなくなってしまいますので絶対にやめましょう!!(フラッシュを使ってもホタルの撮影はできません)



蛍の鑑賞可能時期は?

蛍が多く見られるのは湿度の高い梅雨から初夏にかけてが一般的に言われています。

  • ゲンジボタル5月下旬~7月上旬
  • ヘイケボタル6月上旬~8月上旬
  • ヒメボタル 5月末~6月上旬
ゲンジボタル
ヘイケホタル
ヒメボタル

蛍が見れる時間帯

蛍は夜3回飛び交います。

1回目が19時~21時、2回目が23時~24時、3回目が2時前後

最もよく見られるのが20時~21時の間と言われています。

私の体感的にも一番良く飛んでたイメージがあります。

蛍を最高に綺麗に見るための3つの鑑賞条件

  • 天気(月齢)
  • 湿度
  • 風量

この3つの条件が揃わないと綺麗に見ることが難しいです。

最高の条件

  • 月明かりが無く真っ暗
  • 雨上がりなどで湿度が高い
  • 風が吹いていない
  • 生暖かい(20℃ほど)

最悪の条件

逆に下記の条件では見られなくなるので、天気のチェックは必ずしましょう。

  • 雨が降っている
  • 風が強い
  • 台風が直撃している(卵が飛ばされて数が減ることもあるようです)
  • 寒い

天気の見方

私がスマホアプリでヤフー天気を使っているので紹介します。

  1. 地点検索から調べたい地域の検索を行う
  2. 矢印のタブをタップして湿度と風量を出す

天候が晴れもしくは曇り、気温が20℃以上、湿度60%以上、風量2m以下であれば、最高の鑑賞条件と言えます。



蛍のおすすめ関西鑑賞スポット3選

ホタルがよく見れる場所を何点か紹介していきます。

〇兵庫県加古川市多可町

ホタル情報 | 多可町観光交流協会[公式サイト] TAKA JOY / タカジョイ (takacho.net)

こちらでは数万頭のゲンジボタルを広範囲に乱舞する姿を鑑賞可能です。

2020年はコロナで中止になりましたが、毎年ホタルの発生状況をリアルタイムにわかりやすく更新しているので、おすすめです。

〇兵庫県養父市

ほたるの里/養父市 (city.yabu.hyogo.jp)

こちらも数万頭のゲンジボタルを広範囲に乱舞する姿を鑑賞可能です。

〇万博記念公園

螢の夕べ というイベントがあり、ゲンジボタル・ヘイケボタルが300匹ほど飛び交います。

こちらのいいところは、公共交通機関で行くことが可能なところです。

ホタルの撮影方法

準備するもの

・一眼レフもしくはミラーレスカメラ

・三脚

・レリーズシャッター

設定の基本的な考え方

  1. マニュアルモード(M)にダイヤルを変更しましょう!
  2. シャッタースピードは30秒に設定しましょう!長くすればするほどホタルの写る量が多くなるからです。
  3. F値は解放にしましょう!!ISO感度をなるべく下げて画質を向上させるため。
  4. シャッタースピードとF値(絞り)を決めた上で、ISO感度で明るさを調整しましょう!(おおよそISO1000~2000)

ISO感度・シャッタースピード・F値のことがわからなければ下記リンクを見ればわかるようになります。



※ホタル観賞での注意点

暗いので足元は気を付けて歩きましょう。

暗いですが、ライトを照らすときは足元のみで弱い光にしましょう。

ホタルを観る上で絶対にやらないでいただきたいことがあります。

  • 1、むやみやたらに捕まえたりせず、近くにやってきても優しく扱いましょう!
  • 2、写真撮影の際、必ずフラッシュはオフにしましょう!

強い光を浴びるとホタルは繊細なので飛ばなくなってしまいますので絶対にやめましょう!!(フラッシュを使ってもホタルの撮影はできません)

撮影の流れ

①まずはカメラを三脚に設置

シャッタースピードを遅くするので必ず三脚に設置しましょう!

シャッタースピードは30秒

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②カメラにレリーズシャッターを取り付ける

レリーズシャッターをつける理由は2つあります。

  • 写真のブレ防止
  • 連続撮影するため

シャッターボタンを押したときカメラがブレる為、レリーズシャッターをつけましょう!!

ドライブモードから連写設定にして、シャッターを押し続けていればずっと自動的に撮影が可能になります。

③カメラの設定を調整

ISO感度はその場所の明るさによりますが1000~2000に設定

シャッタースピード 30秒

絞り(F値)は解放 F1.8

連写設定

シャッターはレリーズシャッターの固定機能を使って固定(ボタンを押し込んで上にスライドすればシャッターを押しっぱなしに固定できます。)

ヘイケホタルの乱舞

④ピント位置の調整

AFからMFに切り替え

※周りが真っ暗なためAF(オートフォーカス)が使えないため必ずMF(マニュアルフォーカス)にしましょう!!(MFにしないと機種によりますがシャッターが切れません)

ピント位置は「にして撮影しましょう!

(もしアナログののぞき窓が無い場合は遠くの街灯を探してピントを一度合わせてうごかさないようにしましょう!)

⑤画角の設定

ホタルがよく飛んでいるかつ背景も良い場所を選びましょう!

ファインダーやモニターでもパッと見でわからない場合は何枚か試し撮りしながらピントが合っているかどうかも確認しましょう!

考え方はシャッタースピードを早くしてピント・画角が適正かを確認すると言うことです。

ピントや画角を決める際の設定方法

  • マニュアルモードにする
  • ISO感度を10000ぐらいに上げる
  • F値は開放(一番低い数値)
  • シャッタースピードは1/10以上になったらシャッターを切る

⑥レリーズシャッターのシャッターを固定して押しっぱなしの状態にする

製品によりますが、レリーズシャッターを押して上にスライドさせると、シャッターを押しっぱなしの状態になります。

これをすることでカメラで連射モードにしていると勝手に撮影してくれます。

シャッタースピードを30秒に設定したときは、30秒後にシャッターを切った後、自動で次の写真を撮影してくれます。

  • 手順
  • ドライブモード 連写設定
  • レリーズシャッターを押し込んで上にスライドさせて固定

結果、長時間露光の写真を自動で撮影し続けてくれます。

  • 長時間露光とは
  • 長い時間シャッターを開けている状態(例、シャッタースピード10秒)



まとめ

蛍を撮影する際に必要なもの

  • 一眼レフカメラ
  • 三脚
  • レリーズシャッター

撮影手順

  • ピントが合っているかわからなかったり、狙った画角かわからない場合はISO感度をMAXまで上げてシャッタースピードを早くしよう!
  • 設定を決めていこう!
  • シャッタースピードは30秒ほど
  • F値は1.8~4.0
  • ISOは明るさを見ながら800〜1600に調整

注意点

  • フラッシュは絶対に使わない!
  • ライトを茂みに照らさない!

自然は神秘の連続です。ただ昨今はマナーが悪く踏み荒らしたり、立ち入り禁止エリアに入っている人を見かけたりします。

今見ている景色を来年再来年も見られるように自然に敬意をもって接していっていけば後世にもこの素晴らしい景色を見ることができるので、みんなで守っていきましょう!

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