夏の一大イベントと言えば花火!
花火は瞬間瞬間の真剣勝負なので、カメラマンにとって場所取りや撮影イメージの事前準備を行うほど本気になる数少ない行事です!(笑)
お祭りが大好きな私からしてもとても待ち遠しい季節であり、本気を出す時期でもあります。
カメラを持っているけど、いざ打ち上げ花火を撮影しようと思うと、撮影の方法や適切な設定を知らないということは無いでしょうか??
- ポスターやTwitter・Instagramでよく写真を見かける様な写真が撮りたい!
- せっかくカメラを買ったから綺麗に撮りたい!
という思いをしっかりかなえられます!

花火が綺麗には撮れるけど点の集まりがあるようにしか撮れない

どういう設定で撮ったらInstagramのインフルエンサーの様な写真が撮れるの?
この記事を見たら
花火を撮影する上で大切な設定の考え方や必要機材についてわかります。
最初に撮影を決めるベースの設定は下記でそこから設定に微調整を加えていきます。
- ISO 100
- F値 4.0
- シャッタースピード 5秒
- ホワイトバランス 電球
準備するもの

・三脚
・マニュアル設定できる一眼レフカメラ
・レリーズシャッター
・虫よけスプレー(よく蚊に刺されます)
・折りたたみ椅子
設定の考え方

①まずはじめにシャッタースピードから考える!
普通に花火を高速シャッター(1/200ぐらい)で撮っても花火が点にしか写りません。
これはこれでいい写真が出来上がるのですが、花火という言葉(花)の通りの写真が撮りたければスローシャッターで撮影する必要があります。
スローシャッター(5秒ほど)に設定し、打ちあがっている軌跡、花火が開く瞬間から終わるまでの軌跡までしっかり写すことができるため、この設定で撮ります。
そのため三脚が必要になります。
シャッタースピードはおおよそ3~5秒(連発が来たときは白飛びしてしまうため、黒の下敷きもしくは黒のうちわを用意して明るさを調整しましょう)
下敷きやうちわがない場合は花火大会のプログラムをしっかり確認し都度設定を変えるのも一つの手です!
②ISO感度を考える
花火はものすごく明るい被写体なので設定値は100~200です。
シャッタースピードを遅くしているかつISO感度を上げるとノイズが
発生しやすいためなるべく下げるような設定をお勧めします。
ISO感度の考え方はこちらで詳しく解説しています。
③F値を考える
かなり遠距離の撮影のためF値を上げても下げてもボケに影響しません。
ただし開放にするとどうしてもレンズの特性上画質が低下する傾向にあるため、若干絞り気味(少しF値を上げる)にすると画質も安定します。
④ホワイトバランスを変える
ホワイトバランスは電球モードにすれば、カラフルな花火に対しては綺麗に色が出ます。
暖色系の花火に対しては太陽光モードで撮影すると見た通りの発色になります。
基本的にはRAWで撮影して後からホワイトバランスを編集する方が決定的なチャンスを逃しにくくなります。
私は基本的に電球モードで撮影しております。
レリーズシャッターを使う理由

花火撮影でレリーズシャッターは必須アイテムです。
これがあるとメリットが2つあります。
BULBモードでシャッターを自分のタイミングで開け閉めできる
これにより、花火が揚がった瞬間にシャッターを開けて、消えた瞬間にシャッターを閉じれるので中途半端な花火になりにくいのが特徴です。
カメラボディのシャッターボタンを押すとカメラがブレる危険性があり、
花火の仕上がりが悪くなってしまう傾向があります。
シャッタースピードを決めて連射モードにすると勝手にシャッターを切り続けてくれる
シャッタースピード(3~10秒)を決めて、連射モードにします。
その時レリーズシャッターのボタンを押して上にスライドさせるとボタンを押したまま固定できるので任意の秒数の写真を自動的に切ってくれます。
(例、シャッタースピード5秒に設定すると5秒シャッターが開いている写真が量産される)

写真を撮るのに必死で、全然肉眼で打ち上げ花火を見ることができなかった事態を無くしてくれます!
比較明合成をしてみよう!
比較明合成とは?
複数枚の写真を重ね合わせる際に明るい部分を選んで合成することです。
よく使用する例は星空撮影、蛍の写真、花火です。
SiriusComp(シリウスコンプ)という無料ソフトを使って簡単に複数枚の合成が一気に可能です。

比較明合成での注意点
基本的な考えとして写真を合成するので三脚で背景が変わらないようにすることが重要です。
三脚が若干ずれてしまったために背景がブレブレの写真になってしまうので細心の注意が必要です。
虫刺されに注意
もちろん花火をするのは夏場なので虫よけ対策は必須です。
特に夜は気温が30℃ぐらいで蚊が一番活動しやすい時間帯なのとビールを飲む人は特に刺されやすくなるので注意しましょう。
最近ではデング熱やジカ熱が出てきているので特に注意しましょう!
まとめ
カメラマンにとっても一大イベントである花火大会。
一緒に知識を付けていって何回も花火を撮影してどんどん自分の力にして自分が納得いく写真を撮れるようになっていきましょう!!
上記の他に、RAW現像や比較明合成をすると花火を増やしてより幻想的な写真に仕上げることができますので、それも一緒に学んでいきましょう!
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